この記事では、畳の構造と、特に重要な「畳床(たたみどこ)」の種類について、わかりやすく解説します。
畳は3つの部材でできている
畳は一見シンプルに見えますが、実は3つの部材を組み合わせて作られています。
1. 畳表(たたみおもて)
畳の表面、い草で織られた部分です。畳の香り・手触り・見た目を決める、いわば畳の「顔」。天然い草のほか、和紙畳表や樹脂畳表もあります。
2. 畳床(たたみどこ)
畳の芯にあたる部分です。畳の厚み・弾力・耐久性を決める最も重要な部材。藁(わら)で作られたものと、建材(ボード)で作られたものがあります。
3. 畳縁(たたみべり)
畳の長辺に縫い付けられた帯状の布です。畳表の端を保護する役割があり、和柄から無地まで多彩なデザインが選べます。縁なし畳(琉球畳)の場合は使いません。
畳床の種類と特徴
畳の品質を左右する畳床には、大きく分けて以下の種類があります。
| 種類 | 素材 | 特徴 |
|---|---|---|
| 藁床(わらどこ) | 稲藁を40cm重ねて圧縮 | 弾力・調湿性に優れる。伝統的で最高級。重い |
| 藁サンド床 | 藁+ボード+藁の3層 | 藁の良さを残しつつ軽量化。コストと品質のバランス |
| 建材床 I型 | ポリスチレンフォーム+ボード | 軽くて安価。断熱性あり。現在最も普及 |
| 建材床 II型 | ボード2層 | 硬めでしっかり。マンション向け |
| 建材床 III型 | ボード1層 | 最も薄く軽い。薄畳やバリアフリー用 |
現在の新築住宅やマンションでは建材床 I型が主流です。軽くて扱いやすく、虫が発生しにくいのが特徴です。一方、昔ながらの戸建てには藁床が使われていることが多く、その弾力と踏み心地は格別です。
畳床が傷むとどうなる?
畳床は普段見えないため、傷みに気づきにくい部分です。以下のような症状があれば、畳床が劣化しているサインです。
- 畳を踏むとフカフカする、沈む感じがある
- 畳と畳の間に隙間ができてきた
- 畳の上を歩くとギシギシ音がする
- 畳から虫が出るようになった(藁床の場合)
- 表替えをしたのに、仕上がりが悪い(凸凹がある)
これらの症状がある場合、表替えだけでは解決しません。畳床ごと新しくする「新畳」が必要です。
畳床の寿命はどのくらい?
畳床の寿命は種類や使用環境によって異なりますが、目安は以下の通りです。
- 藁床:20〜30年(メンテナンス次第でさらに長持ち)
- 藁サンド床:15〜25年
- 建材床:15〜20年
藁床は手入れ次第で30年以上使えることもあります。一方、建材床は経年でボードが劣化し、復元が難しくなる傾向があります。
「表替え」と「新畳」の違いは畳床
畳替えの方法を選ぶとき、ポイントになるのが畳床の状態です。
表替え(おもてがえ)
畳床はそのまま再利用し、畳表だけを新品に交換する方法です。畳床がまだしっかりしている場合に最適。費用を抑えて畳をきれいにできます。
新畳(しんたたみ)
畳床ごとすべて新品に交換する方法です。畳床がフカフカしている、15年以上経っている場合は新畳をおすすめします。まるで新品の踏み心地が蘇ります。