そんな長崎の気候と畳の付き合い方を、地元で40年以上畳を作ってきた大浜畳商店がお伝えします。湿度が高い環境でも、正しい知識とお手入れで畳は長持ちします。
長崎の気候が畳に与える影響
長崎の気候には、畳にとっていくつかの特徴的な課題があります。
高湿度でカビが生えやすい
長崎は年間を通じて湿度が高く、特に梅雨から夏にかけてはカビが発生しやすい時期です。湿度が70%を超える日が続くと、畳表の表面にカビが生えるリスクが一気に高まります。新しい畳ほどい草が水分を吸いやすいため、最初の1〜2年は特に注意が必要です。
台風の多さで窓からの吹き込みに注意
長崎は台風の接近・上陸が多い地域です。暴風雨のとき、窓やサッシの隙間から雨水が吹き込むことがあります。畳が水を吸ってしまうと、カビやシミの原因になります。台風が近づいたら窓際の畳を重点的にチェックしましょう。
冬は比較的温暖で結露リスクは低め
一方、長崎の冬は全国的に見ると温暖です。本州の寒冷地ほど結露が激しくないため、冬場の畳トラブルは比較的少ないのが長崎の特徴です。ただし、暖房で室内外の温度差が大きくなると結露が発生することもあるので、換気は心がけましょう。
長崎で畳を長持ちさせる5つのコツ
長崎の気候に合わせた畳のお手入れポイントを5つにまとめました。
毎日の換気(最低1日2回、10分以上)
湿気対策の基本は換気です。朝と夕方の2回、対角線上の窓を開けて空気の通り道を作りましょう。雨の日でも、短時間の換気は効果があります。
除湿器・エアコンのドライ機能を活用(湿度60%以下に)
梅雨や夏場は換気だけでは湿度を下げきれません。除湿器やエアコンのドライ機能を使って、室内の湿度を60%以下に保つのが理想です。
畳の上に布団を敷きっぱなしにしない
布団を敷いたままにすると、体から出る湿気が畳に移り、カビやダニの温床になります。起きたらすぐに布団を上げる習慣をつけましょう。
家具の下にスノコや当て板を敷く
タンスやテレビ台などの重い家具の下は通気性が悪く、湿気がこもりやすい場所です。スノコや当て板を挟むことで空気の通り道ができ、カビ予防になります。
年に1〜2回、畳を上げて風を通す
畳の裏側にも湿気がたまります。年に1〜2回、天気の良い日に畳を持ち上げて立てかけ、裏面にも風を通しましょう。大掃除のタイミングがおすすめです。
長崎の気候に強い畳素材の選び方
畳替えのときに素材選びで悩む方も多いでしょう。長崎の気候を考慮した素材の特徴をまとめました。
天然い草
い草本来の香りと肌触りが魅力。ただし、湿気を吸いやすいためカビリスクが高いのが注意点です。長崎でい草畳を使う場合は、日々の換気を徹底すれば問題なく使えます。
和紙畳(ダイケン健やかおもて)
機械すき和紙に樹脂コーティングを施した畳表。カビやダニに強く、長崎の高湿度な気候に最適です。色あせにくく、豊富なカラーバリエーションも魅力。お子さんやペットのいるご家庭にもおすすめです。
樹脂畳(セキスイ美草)
ポリプロピレン素材の畳表。水拭きOKでお手入れが最も簡単。カビの心配がほぼなく、メンテナンスの手間を最小限にしたい方に向いています。
| 素材 | カビへの強さ | お手入れ | 長崎適性 |
|---|---|---|---|
| 天然い草 | やや弱い | 乾拭き・換気が必須 | 換気を徹底すればOK |
| 和紙畳(ダイケン) | 強い | 水拭き可・手軽 | 長崎の気候に最適 |
| 樹脂畳(セキスイ) | とても強い | 水拭きOK・最も楽 | メンテナンス重視の方に |
どの素材が合うかは、お部屋の使い方や環境によっても変わります。お見積もり時にサンプルをお持ちしますので、実際に見て・触って比べていただけます。
カビが生えてしまったら
もしカビが発生してしまった場合、状態によって対処法が変わります。
軽度のカビ(表面にうっすら白いカビ)
まず部屋の窓を開けてしっかり換気・乾燥させます。その後、消毒用エタノールを布に含ませて拭き取りましょう。乾いたら掃除機で吸い取ります。畳の目に沿って作業するのがコツです。
重度のカビ・繰り返し発生する場合
黒カビが広がっている場合や、何度拭いてもカビが再発する場合は、表替えを検討してください。畳床にまでカビが浸透している場合は、新畳への交換が必要になることもあります。
重曹はい草を変色させ、漂白剤は畳表の繊維を傷めます。カビ取りにはエタノールが最も安全で効果的です。市販のカビ取り剤も畳には適さないものが多いのでご注意ください。
長崎の気候に合った畳選び、お気軽にご相談ください。
LINEで畳の写真を送るだけで、状態の確認と最適な素材をご提案します。「カビが気になる」のご相談も歓迎です。