この記事では、畳と布団の組み合わせでカビが生える原因と、毎日できる簡単な予防策、そしてカビが生えてしまったときの対処法を畳職人の視点からお伝えします。
なぜ畳×布団でカビが生えるのか
人は一晩でコップ約1杯分(約200ml)の汗をかきます。この汗の水分は布団が吸収しますが、布団の下、つまり畳との接地面に湿気がこもります。
布団を敷きっぱなしにしていると、この湿気が逃げる場所がありません。畳のい草は吸湿性に優れていますが、湿気を吸い続ければ限界があります。
結果として、敷きっぱなし=湿気が逃げない=カビの発生条件が揃うということになります。特に梅雨時期や、長崎のように湿度が高い地域では要注意です。
カビを防ぐ5つの習慣
どれも特別な道具は不要。毎日の小さな習慣でカビは防げます。
毎朝、布団を上げる
三つ折りにして畳から離すだけでOK。畳と布団の間に風を通すことが最大のカビ予防です。万年床は最もカビを招きます。
週1回は天日干し or 布団乾燥機
布団にたまった湿気をしっかり飛ばしましょう。天日干しが難しい場合は、布団乾燥機でも十分効果があります。
除湿シートを布団の下に敷く
ホームセンターで手に入る除湿シートを、布団と畳の間に敷くだけ。湿気を吸収してくれるので、畳へのダメージを軽減できます。
部屋の換気(朝10分)
朝起きたら窓を開けて10分換気。部屋全体の湿気を逃がすことで、畳だけでなく布団のカビ予防にもなります。
除湿器 or エアコンのドライ機能
部屋の湿度を60%以下に保つのが理想です。梅雨時期や雨の日は、除湿器やエアコンのドライ機能を活用しましょう。
カビが生えてしまったら
予防していてもカビが生えてしまうことはあります。早めの対処が大切です。
畳にカビが生えた場合
- まず部屋をしっかり換気・乾燥させる
- 掃除機でカビを吸い取る(ゆっくり丁寧に)
- 消毒用エタノール(70〜80%濃度)を布に含ませて拭く
- 風通しのよい状態でしっかり乾燥させる
布団にカビが生えた場合
- 軽度なら布団クリーニング(専門業者への依頼がおすすめ)
- 広範囲にカビが広がっている場合は買い替えを検討してください
- カビた布団で寝続けると、アレルギーや呼吸器への影響があります
カビに強い畳素材という選択肢
「布団を敷く生活を続けたいけど、カビが心配」という方には、カビに強い畳素材への張り替えも選択肢の一つです。
和紙畳や樹脂畳は、天然い草と違ってカビの栄養源になりにくい素材です。湿気を吸いにくいため、布団との相性がよく、カビのリスクを大幅に減らせます。
- セキスイ美草(MIGUSA) ― 樹脂製。水拭きOKで清潔を保ちやすい
- ダイケン健やかおもて ― 和紙製。カビ・ダニに強く、色あせしにくい
布団生活を続ける方、小さなお子さんがいるご家庭には、これらの素材が特におすすめです。