畳のフカフカは、中身(畳床)の劣化サイン。見た目がきれいでも、中身がダメになっていることがあります。
この記事では、畳がフカフカする原因と自分でできるチェック方法、そして対処法を畳職人が解説します。
畳がフカフカする3つの原因
1. 畳床の劣化
畳の中身である「畳床(たたみどこ)」は、藁(わら)や建材ボードでできています。15〜20年が寿命の目安で、藁床の場合は年数とともに藁が痩せてスカスカになります。踏んだときにフカフカする・弾力がなくなる、というのが典型的な症状です。
2. 湿気による畳床の腐食
長崎のような高湿度の地域では、湿気による畳床の劣化が特に起きやすいです。結露が多い部屋、風通しが悪い和室、1階の畳は要注意。湿気を吸い続けた畳床は内部から腐食し、表面からはわかりにくいまま劣化が進みます。
3. 床下の問題
畳ではなく、畳の下の床板(根太や合板)が劣化しているケースもあります。床板が腐っている、シロアリの被害がある場合は、畳を新しくしても沈む感覚が残ります。畳を上げたときに床板の状態もチェックすることが大切です。
自分でできるチェック方法
畳を1枚持ち上げてみる
畳の端にマイナスドライバーなどを差し込んで持ち上げてみてください。持ち上げたとき異常に軽い場合は、中身がスカスカになっている証拠です。藁床の新品は1畳あたり約30kgありますが、劣化すると半分以下になることもあります。
手で押してみる
畳の真ん中を手のひらでグッと押してみてください。弾力が戻らない、へこんだままになる場合は畳床の劣化です。健康な畳床は押してもしっかり元に戻ります。
歩いたときの音をチェック
歩いたときに「ギシギシ」「ミシミシ」と音がする場合は、畳だけでなく床下の問題も疑われます。畳を上げて床板の状態を確認するか、専門家に見てもらうことをおすすめします。
表替え?新畳?どちらが必要?
「フカフカする」という症状がある場合、畳表(表面のゴザ)だけの交換では解決しません。症状別に整理すると、次のようになります。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 色あせ・日焼け | 畳表の劣化 | 表替えでOK |
| 毛羽立ち・ささくれ | 畳表の摩耗 | 表替えでOK |
| 踏むとフカフカ・沈む | 畳床の劣化 | 新畳が必要 |
| 弾力が戻らない | 畳床の劣化 | 新畳が必要 |
| ギシギシ音がする | 床下の問題 | 床下補修 + 新畳 |
畳の表面と、できれば横から見た写真を送っていただければ、表替えで済むか新畳が必要かをお伝えできます。もちろん無料です。
新畳の費用と期間
費用の目安
新畳は1畳18,700円〜(コミコミ価格)。畳表代・畳床代・施工費・家具移動・配送費・古畳処分費、すべて含んだ金額です。あとから追加料金が発生することはありません。
施工期間
2〜3日が目安です。お部屋のサイズに合わせて1枚ずつ採寸・製作するため、表替えより少しお時間をいただきます。
最新の建材床は藁床より丈夫
最近の新畳には建材床(インシュレーションボード)を使うことが多く、藁床に比べて軽くて丈夫。湿気にも強いため、長崎のような高湿度の環境でも長持ちします。「昔の畳は重かったけど、新しい畳は軽くてびっくり」というお客様の声もよくいただきます。
放置するとどうなる?
段差・転倒のリスク
フカフカした畳は部分的に沈み、畳と畳の間に段差ができます。特に高齢の方は、わずかな段差でもつまずきや転倒の原因になります。
カビ・ダニの温床に
劣化した畳床は湿気を溜め込みやすく、カビやダニが繁殖しやすい環境を作ります。見た目がきれいでも、畳の内部でカビが進行していることがあります。
見た目以上に衛生面のリスクが大きい
フカフカする畳は「まだ使えるかな」と思いがちですが、実は衛生面のリスクが見た目以上に大きいのが厄介なところです。特にお子さんや高齢の方がいるご家庭では、早めの対処をおすすめします。